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池大雅  

前回の続き。
4月下旬のある休日、京都・七条通を東へ歩いていた。

京都駅から約20分。
0930時、目的地の京都国立博物館南門に到着した。

「特別展 池大雅 天衣無縫の度の画家」(2018年4月7日~5月20日)を観るためにここへやって来た。

当日券1500円を自販機で購入し、敷地内へ。

きょうはく201804-1

右手の本館・明治古都館を見ながら、正面の新館・平成知新館へ歩いていく。

池大雅(1723~1776)は与謝蕪村とともに南画の大成者と並び称されている。
中国絵画の新様式をもとに、それまでにない独自の画風を確立して一世を風靡した。

きょうはく201804-2

初期から晩年まで代表作を一堂に集め、
また日本各地を訪れた「旅の画家」であることをふまえ、旅が制作に果たした役割についても検証している。

最も印象に残ったのは、最後の方に展示されていた国宝「十便十宜図」(1771年(明和8))である。
与謝蕪村との合作である。

中国・明時代に作られた詩を元に、山奥に暮らす生活の「十の便利」を描いたものである。
普通は不便だと思われている田舎暮らしを逆に便利だと思わせる遊び心がうかがえる。

釣便図201804

例えばパンフレットに載っていた「釣便図」。家の軒下に川が流れていて、家の中から釣り糸を垂れている。
客が急に来ても魚を釣れば酒の肴になる便利さがユーモラスに描かれている。
自然の中での悠々自適な生活を描いた「十便十宜図」は大雅の暮らしを彷彿とさせる。

この絵を非常に愛した川端康成は1947年(昭和22)、全集の印税を前借りして買ってしまったらしい。
(現在の所有者は公益財団法人川端康成記念會)

全ての展示を見終わり、1100時過ぎに退館した。

次回へ続く。
ヘイヘイ。


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