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死へ向かう雪中行軍  

電車の中ではいつもの通り本を読んでいた。

読んでいたのは

布川欣一 明解 日本登山史 ヤマケイ新書 2015年

である。

日本近代登山発祥から120年あまり経つ。
日本人は山とどう向き合ってきたのか。
信仰登山から現代クライミングまでの数々の探検、挑戦、思索の歴史を解説している。

明解 日本登山史2016

明治末あたりまで読んだのだが、最も印象に残ったのはやはり1902年(明治35)1月に起こった青森県・八甲田山での陸軍連隊の大量遭難であろう。
新田次郎の小説「八甲田山死の彷徨」の元になった事件である。

雪中行軍訓練をしていた青森歩兵第五連隊210名は猛吹雪のため道に迷い、199名が疲労凍死(自決者を含む)した。
世界山岳史上、未曾有の大量遭難である。

一方、弘前歩兵第三十一連隊も同時期、同山域で雪中行軍訓練をしていたが、1名の落伍者も出さずに帰営している。

過酷な訓練を強いたのはロシアとの戦争を想定した為だろう。
しかし、その訓練は山岳地帯の風雪や低温への認識を欠いたまま行なわれた。

青森歩兵第五連隊の体制、指揮、運営、服装、装備、食料、燃料等々。何れも低劣だったらしい。
それに比べて、弘前歩兵三十一連隊は全てにおいて数段優れていた。

遭難の現場を目撃した地元住民は厳しく口止めされ、30年近く厳守された。
また、青森連隊の生存者中、軽症の3名と弘前連隊の行軍参加者38名は日露戦争で最激戦地へ送られて、大半が戦死した。

オーストリア陸軍参謀将校のレルヒが1911年(明治44)に日本へ初めて本格的なスキー術を伝来させた話の辺りで、北大阪急行の千里中央駅に到着した。

次回へ続く。
ヘイヘイ。

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