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古本屋の小説を古本で、新刊書店のルポも古本で読む  

今年の盆休みは天候不順、雨模様の日がほとんどであった。
オートバイに全然乗らない夏季休暇は免許を取ってからは初めてである。

このような天気の時こそ本を読む機会である。
休暇中に読んだのは以下の5冊(雑誌含む)。

①京極夏彦 書楼弔堂 破暁 集英社 2013年

②坂口恭平 徘徊タクシー 新潮社 2014年

塩見直紀 半農半Xという生き方 ソニーマガジンズ新書 2008年

④mono No.719「スイスの美しいグッズ」 ワールドフォトプレス 2014年

⑤稲泉連 復興の書店 小学館 2012年
 (下写真。あえてカバーを外した状態で撮影)

IMGP0257.jpg

①は明治20年代、元旗本の無職男が東京郊外の異様な古本屋に出会い、物語が進んでいく。
古本屋の主人は客が本当に必要とする1冊を勧めていく。
客も勝海舟や書生時代の泉鏡花など実在した人物を登場させていて非常におもろかった。

京極夏彦の小説は物語の内容はもちろんだが、登場人物が自分にとってとても魅力的だ。
世間一般とは距離をおいた、言い換えれば普通の社会生活を送れなさそうな人間ばかりだからだ。

この本に登場する元旗本の高遠しかり、京極堂シリーズの作家の関口など「ダメ人間」に妙に惹かれる。
自分によく似ているからかもしれない。

⑤は東日本大震災で被災した東北地方の書店を取材した本である。
全国チェーンの大型書店から個人経営書店まで偏りなく紹介している。

IMGP0259.jpg

この本で強く印象に残ったのは「本」は「衣食住」や「情報」「通信」と同等に被災地では必要とされることだ。
登場する書店員たちは一様に自分たちの仕事は災害時には何も役に立たないと思っていた。

しかし実際は実用書(支援に対する礼状の書き方、避難所に現在居る為そこでできる趣味の本等)や雑誌(住宅や中古車の情報誌、週刊誌や漫画雑誌)、絵本等
を人々は切実に求めていたみたいだ。そして普段読んでいたような本も。

本は実用知識ばかりでなく心の平安をもたらしてくれる。
そしてそれをもたらす書店員たちは充分すぎるほど立派に被災地の役に立っていると自分は思いを改めた。


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