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人間はどこまで働けるのか  

電車内ではいつものように本を読んでいた。
この日に読んでいたのは

フランセス・アッシュクロフト 人間はどこまで耐えられるのか 河出文庫 2008年

である。

題名の通り、人間は色々な極限条件でどこまで耐えられるのかを著わしている。
その中には「へえー。」と思うことも多数あった。

人間はどこまで耐えられるのか

「どのくらい高く登れるのか」の章ではエベレスト山(チョモランマ)がやはり挙げられていた。
エベレストの山頂の酸素分圧は平地の3分の1。しかし酸素ボンベを背負わずに登頂できる。これはエベレストが低緯度(北緯27度)にあるからである。
もしエベレストが北極・南極に近い高緯度にあれば無酸素での登頂は絶対不可能だ。
なぜなら酸素や二酸化炭素の濃度は赤道に近いほど濃く、両極に近いほど低いからである。

エベレストの頂上より遙かに高い宇宙では空気はもちろん、水、食料の補給、宇宙線の被曝が問題として大きく取り上げられる。
「宇宙では生きていけるか」の章ではこれらに加えて睡眠を取り上げていた。

宇宙空間では睡眠を取ることが難しいと書かれていた。
船内やステーション内がうるさい、常に誰かが起きているということもあるが、生活サイクルが狂うのが最大の原因である。
例に挙げられていたスペースシャトルは地球の周りを90分で一周する。つまり45分おきに日の出、日没が起こるのである。
また無重力のため、睡眠中は自分が吐いた二酸化炭素が顔の周りに滞留する。そのため、睡眠中は環流させている空気に体の向きをあわせないと窒息してしまう。
宇宙で寝ることも命がけである。

「どのくらいの暑さに耐えられるのか」の章の冒頭では著者が鹿児島・指宿での砂風呂体験を書いているのはご愛嬌。

もし著者にもう一章書いてもらえるとしたら「どのくらい長時間労働に耐えられるか」を是非書いて欲しい。取材の舞台は日本となるだろう。
つい最近、残業200時間超で過労死した人のニュースを聞いた。
一月って一体何時間か計算してしまったほどの数字である。

もし長時間労働を規制するならば残業休日出勤時間ではなく労働時間を基にすべきである。
なぜなら残業時間というのはいくらでもごまかしが効くからである。

会社によっては年間休日日数がばらばらである。
完全週休二日制(土日祝休み)、週休二日制(土日休み、もしくは週2日休み)、隔週休2日制(隔週土曜日、毎週日曜日)等々。

完全週休2日制の会社で祝日に休日出勤したら残業時間にカウントされるが、週休2日制では通常出勤日である。
週休2日制の会社で月2回土曜日に出勤すればその分は休日出勤時間にカウントされるが、隔週休2日制の会社では通常出勤である。

自分の会社は週休2日制の会社で祝祭日は出勤である。
先月の自分の残業・休日出勤時間を完全週休2日制の会社に置き換えると過労死ラインを越える。

週や月の労働時間の上限を国がきっちりと決めてほしい。
例外なく。
労使協定で変えることができるという逃げ道を作るのではなく、この数字ならこの数字だと。
これができないから完全週休2日制とか隔週休2日制とかいう「くだらない」区分けができる。
役人や「国」が祝祭日をやたら増やしても(例えば去年から始まった山の日)休めるのは一部の企業と役人だけである。
自分は普通に出勤するだけである。
山の日?しまいには「空の日」とか「宇宙の日」とか「平成の日」とかできるのだろうか。

あべのハルカスを見上げる201612

0945時頃、JR天王寺駅に到着。駅を出ると日本一高いビル、あべのハルカス(高さ300メートル)が。
この日の目的地はこのあべのハルカス。昨年12月半ばの話である。

次回へ続く。
ヘイヘイ。

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