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本や雑誌は贅沢品だから「特別行為税」を課すことにした  

前回の続き。
神戸・三宮へ行った話である。

JR三ノ宮駅から15分ほど歩いただろうか。
1000時過ぎ、目的地のサンボーホールに到着した。
ここで開催されていた「第11回サンボーホールひょうご大古本市」が目的である。

第11回サンボーホールひょうご大古本市

屋外からガラスを通して中を見ると開場直後ということもあり、人は少ないようだ。

サンボーホール2201604

中に入り早速見ていく。
兵庫県内の古本屋25店が参加しており、本棚の見応えは充分にあった。
1時間半ほどいて購入したのは2冊。

①ロアルト・アムンゼン アムンゼン探検誌 朋文堂 1943年3版 860円

②堀淳一 北海道の交通遺跡を歩く コンターサークル 2004年2刷 1000円

①は南極点に世界で初めて到達したノルウェーの探検家、アムンゼン(1872~1928)が自身の極地探検や探検に関する考えを書いたものらしい。
訳者は極地探検に関する翻訳、著述で名を知られている加納一郎(1898~1977)。
内容はもちろんだが、表紙の古ぼけた紙に赤と青のノルウェー国旗が鮮やかで気に入ったので購入。

アムンゼン探検誌朋文堂

この本の当時の売価は1円70銭と表記されていたのだが、
その内訳は定価1円60銭、特別行為税相当額10銭らしい。

「特別行為税」とは何ぞや。
戦争中であったため、ノルウェーの探検家の著作は日常生活にはあまり必要ではない贅沢品と見なされて特別に税をかけられていたのだろうか?

国税庁のホームページで調べてみるとメールマガジンのバックナンバーに特別行為税に関する記載があった。
自分の考えは当たっていたみたいだ。
それによると戦局が悪化し始めた1943年(昭和18)に導入されたらしい。
これは消費の節約、購買力の吸収等を目的とし、「特別行為」にかかる費用額の2~3割を徴税したとある。

特別行為税の課税対象は、
・「写真撮影」(現像、焼付け、複写も含む。)
・「調髪及整容」(パーマや髪のカット等)
・「織物及び被服の染色及び刺繍」
・「被服類の仕立て」
・「書画の表装」
・「印刷、製本」(ただし、公共団体や神社、学校のためのものなどは除く。)
だった。

この税の創設は、他の個別消費税との均衡を図ること、特に奢侈的消費に対して高率の課税を行うことも目的としていた。
結局、この税は戦後の1946年(昭和21)、税制の簡素化などを図る過程で廃止となった。

現在の政権がこの記事のタイトルに冠した言葉と全く同じ発表をしたとしても全然違和感が無いと思うのなぜだろう?
そう思うのは自分だけか?

②は地図エッセイで有名な著者が、北海道の旧道や鉄道廃線跡を辿った記録である。
発行元の「コンタサークル」は著者が主催する地図愛好家の散策サークルである(という解釈で良いのだろうか)。

北海道の交通遺跡を歩く

サンボーホールを出た後、三ノ宮駅の方へ戻りファストフード店で昼食、休憩を取り、近くの大型新古書店へ。
この店に来たのは1月以来だが、レイアウトが変わっており雑誌コーナーが縮小されていた。

10分ほどいて何も買わずに退店。寄り道をせず帰宅した。
帰りの電車内では持参していた本、

サイモン・ガーフィールド オン・ザ・マップ 地図と人類の物語 太田出版 2014年 

を下車駅まで寝ずに読み進むことができた。

ヘイヘイ。

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