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八月の庵  

前回の続き。
人混みから逃れるように大阪・戎橋筋の新古書店へ入った。

ここで購入したのは

・オートキャンパー 2009年2月号 八重洲出版 400円

・太陽No.224 1981年10月号 平凡社 108円

の2冊である。

「オートキャンパー」は前回書いたように寺崎勉氏の連載記事「寄り道迷い道」を集めているので、
持っていないバックナンバーを見つけたら即買い物かごへ入れている。

「太陽」は「遁世は可能か」という見出しにつられて手に取ってみた。
パラパラと中を見てみると方丈記をメインに取り上げ、先日亡くなった野坂昭如等が寄稿していた。

太陽224 198110

その中である男性の写真が目に付いた。どこかで見た顔だなあ。
「郊外生活を楽しむ村上氏」と付記されていた。
まさか、と思いその写真が載っていた文章の筆者を見ると当時まだ駆け出しの作家であった若かりし頃の村上春樹であった。

郊外生活を楽しむ村上氏

「八月の庵」と題されたこのエッセイは村上春樹が小学生だった頃、父親に連れられ滋賀県大津市にある幻住庵に行く話から始まる。
幻住庵は松尾芭蕉が「奥の細道」の旅を終えた後、1690年(元禄3)に約4ヶ月住んだ庵である。
元は門人の菅沼曲水の伯父である幻住老人(菅沼定知)の別荘で、放置されていたのを手直しして提供したものらしい。
芭蕉はここで名文とうたわれている「幻住庵記」を著わした。

自分は2013年に幻住庵へオートバイで行った。
近津尾(ちかつお)神社境内にある。
鬱蒼と茂る木々の中、石段を登っていくと庵がある。

幻住庵201304

門内に入って庵の中を見ると管理人とおぼしき方(女性)が畳の上に横になって昼寝をされていた。
(多分昼寝・・・、多分生きていた・・・殺人事件の第一発見者でないと思うが・・・)
何となくきまりが悪くなり、そのまま帰ってしまった。
今度行くのであれば起きている時に行ってみたい。

話を戻す。

村上春樹は日本の古典とつながりが無いように思うが、国語教師だった父親から中高6年間古典を学んでいた。
万葉集から井原西鶴まで主な作品は全てである。
その反動か氏は外国作品へ傾倒していったらしい。
氏の現在の作品スタイルは好きになれなかった古典を学ばされたことから逆に生まれたのかもしれない。

八月の庵

エッセイは現代の隠者についての考察について述べ、最後はジャズバーのカウンターで女の子と酒を飲むという氏らしいシチュエーションで終わっている。
もちろん即買い物かごへ入れ、購入。

店を出た後はなんばの地下街へ下りていった。

ヘイヘイ。


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