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還暦のこの人はウルトラマラソンを完走できます  

前回の続き。

石川栄輔 泉光院旅日記 山伏が見た江戸期庶民のくらし ちくま学芸文庫 2014年

についてである。

泉光院

色々と「おもろい」事が書かれている。

例えば1816年7月(文化13年6月)、越後国(新潟県)三条、新津に行ったときの話である。
なんとこの地では天然ガスを使用していたということだ。

囲炉裏の隅に麦臼のような石が置いてあり、その真ん中に直径5~6㎝の穴が開いている。
そこに長さ33㎝の木の筒が立っていて筒口に火を近づけると勢いよく燃え上がるらしい。
挿絵として葛飾北斎画「北越奇談」が使われている。

驚きであったのは泉光院が健脚であったことだ。
交通機関は自分の脚のみの時代、そして山伏で日々修行の日常ということもあるが、
その気になれば1日60㎞の山道も歩き通せる人だった。
もうすぐ60歳になろうという人間がだ。信じられない・・・

健脚ぶりを示す例を挙げる。

1814年11月(文化11年9月)京都でのことである。
「朝五更より伏見出立。比叡山へ詣で、八瀬へ下り鞍馬へ詣ず。」とのみ書かれているらしい。
この後伏見に戻った。これは1日の行程である。

京都に詳しい方に聞きたいのだが、この行程を1日で歩き通せますか?
現代の一般人はもとより、マラソンをしている方にも厳しいのではないか。

「朝五更」つまり0300時前頃か、伏見を出て、直線距離15㎞の比叡山へ。
比叡山は標高800メートルの山である。

その後下山し、鞍馬寺まで7~8㎞、鞍馬から伏見まで20㎞。
直線距離で40数㎞、しかも高低差が激しく、帰路は大雨の中。

ツーリングライダーの自分から言わせてもらうとオートバイで丁度良い日帰りツーリングコースである。
徒歩で日帰りは・・・したくない、というよりできない。
絶対現代人には無理やろ。

このように1日で長い距離を歩く時もあれば、一ヶ月以上も同じ家にとどまる時もある。
体力があり、時間もある。うらやましい。

旅行記好きの自分だが、江戸期の旅行記というのはほとんど知らないし、読んでいない。
盲点であった。
思いつくのは松尾芭蕉、松浦武四郎、菅江真澄等の著作、それらと漂流記くらいである。
探せば「おもろい」旅行記がもっと見つかるかもしれない。今後色々と探してみようと思う。


それではヘイヘイ。


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