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東京中央停車場  

前回の続き。

2022年10月30日、東京2日目。
午前中、東京ステーションギャラリーへ「鉄道と美術の150年」(2022年10月8日~2023年1月9日)を観に行った話である。

鉄道と美術の150年-03

引き続き東京駅丸の内駅舎2階回廊の展示を見ていく。

東京駅創建時の杭基礎「松丸太」(手前)と駅舎の戦災復興工事で造られた屋根を支える骨組みの一部(奥、1945年頃)。

東京ステーションギャラリー2022-08

松丸太は1909(明治42)年頃から2007(平成19)年頃まで使用されていて、総数11050本を等間隔に埋めたらしい。
杭の上にコンクリート、花崗岩の石材、レンガを積んで建物の基礎とし、その上に鉄骨の柱が建てられた。
2007年から2012年まで行われた駅舎復元工事では免震化が実施され、それにより、これらの基礎は撤去された。
松丸太は腐食も無く、良好な状態だったという。

南北ドームの装飾レリーフの復元用石膏原型。

東京ステーションギャラリー2022-09

駅舎創建時、南北ドームの天井には、方位に従って十二支中の八支の石膏彫刻が取り付けられていたが、空襲により焼失した。
復原工事では写真や文献をもとに試作が重ねられて出来上がった。

上段左から丑、寅、辰、巳、
下段左から未、申、戌、亥である。

丸の内駅舎の模型も展示されていた。

東京ステーションギャラリー2022-10

2012(平成24)年に復元された現在の駅舎はもちろんだが、
ドイツ人鉄道技師フランツ・バルツァー(1857~1927)による中央停車場プランの模型もあった。

東京ステーションギャラリー2022-11

機能ごとに4棟の建物に分かれている。南側に改札所(入口)、北側に集札所(出口)が置かれ、その間に皇室専用玄関と電車専用出口を設けた。
しかし、このプランは受け入れられず、1903(明治36)年にバルツァーが任期を終えて帰国すると、駅舎の設計は日本建築界の第一人者、辰野金吾に託されることになった。

1145時、1階へ下りて丸の内駅舎の外へ出た。

次回へ続く。

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