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カテゴリー「大阪の博物館、美術館、展覧会」の記事一覧

傘を持って司馬さんと歩こう  

前回の続き。
昨年12月、「没後20年 司馬遼太郎」展(2016年12月14日~24日)を観に行った話である。

司馬さんにあう。本にあう

大阪・梅田界隈で30分ほど買い物。
その後地下街を歩いて1530時頃、阪神百貨店梅田本店地下の食品売り場へ入る。
ものすごい人出。もちろんまともに歩けないし全然進まない。
うんざりして会場のある8階へ上がった。

司馬さんと歩こう。傘を持って。

会場入り口脇には司馬遼太郎と一緒に写真が撮れるコーナーが設けられていた。
料金500円を払い入場。

入ってすぐ「司馬遼太郎のタイムトンネル」と名付けられた通路があった。

司馬遼太郎のタイムトンネル阪神百貨店1

壁には産経新聞夕刊に連載されていた代表作の一つである小説「竜馬がゆく」が読めるようになっていた。
連載当時の紙面が再現され、第1335最終回(1966年(昭和41年)5月19日)から第1回(1962年(昭和37年)6月21日)までの全連載分を遡って展示されていた。

司馬遼太郎のタイムトンネル阪神百貨店2

ここまでは写真撮影が許可されていた。

司馬遼太郎のタイムトンネル阪神百貨店3

この展覧会では司馬の作品を戦国時代、幕末・明治、エッセイ群の3部に分けて振り返っていた。
自筆原稿や挿絵の原画、司馬の愛用品はもちろん、作品に関連する文化財も展示されていた。
意外だったのは司馬の描く画が上手かったことである、字は悪筆なのに・・・

その他展示内容やそれに対する感想を書こうとしたのだが、なぜか現在ほとんど覚えていない。

30分ほど会場にいて帰宅した。

以上、書いてきて司馬遼太郎(1923~1996)を知らない日本人っているのかなと思った。
日本人であれば名前ぐらいは知っているという認識で今回の記事を書いている。
万が一司馬遼太郎を知らないと言う人がいれば小説でもエッセイでも何でも良い。一作読むべきである。
あなたは司馬遼太郎のファンになるだろう。


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category: 大阪の博物館、美術館、展覧会

thread: 歴史小説

janre: 小説・文学

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ゴッホのような画家を目指して青森から上京した21歳の青年は  

前回の続き。
昨年12月半ばにあべのハルカスへ行った話である。

ここへ来た目的はもう一つある。
16階にある「あべのハルカス美術館」で開催されていた「世界の棟方志功」展(2016年11月19日~2017年1月15日)を観る事である。

棟方志功展201612-1

1030時過ぎにチケット購入。一般料金は1300円だが、当日展望台へ行った人は200円割引で1100円である。

棟方志功(1903(明治36)~1975(昭和50))は青森県出身の板画家。「版」ではなく、「板」である。
会場に置かれていた展示作品一覧のパンフレットに記載された彼の言葉によると、
板画というものは板が生まれた性質を大事に扱い、木の魂をじかに生み出さなければならないということらしい。
うーん、わかるような、わからないような。

棟方志功展201612-2

一連の作品には既視感があった。
棟方志功の版画、ではなく板画は観たことがあるので既視感があって当たり前であるが、彼ではない画家の作品でこのような画を観たような・・・

1970年の大阪万博のために制作した「大世界の柵「乾(けん)」 神々より人類へ」を観た時に思い出した。
岡本太郎である。
同じ大阪万博の「太陽の塔」をデザインした岡本太郎の画風と似ているのだ、もしかしたら「全然似てへんわ。」と言う人もいるだろうが。

自分には岡本太郎と同じく縄文文化っぽく思える。縄文土器を思わせる文様が彼の板画には見られる。
棟方志功も青森という土地柄、縄文文化に影響を受けたのだろうか。

「大世界の柵「乾(けん)」 神々より人類へ」は縦2.4メートル、横13.5メートルの大作である。
もう1人の画家が思い浮かんだ。
ピカソである。
キュビズムに近いモノクロの抽象的な板画はピカソの代表作の一つである縦3.49メートル、横7.77メートルの大作「ゲルニカ」を思わせた。

1時間以上会場にいて、ミュージアムショップで棟方志功の代表作である「二菩薩釈迦十大弟子」が印刷された手拭い(1200円)を購入し、あべのハルカスを出た。

棟方志功手拭い201612

その後1200時過ぎに天王寺駅近くの新古書店に寄るが収穫は無し。
ファストフード店で昼食を取り、大阪市営地下鉄谷町線にのり谷町六丁目駅で下車。

大阪古書会館を目指す。
2016全大阪古書ブックフェア(2016年12月16日~18日)が開催されていたからである。

次回へ続く。
ヘイヘイ。

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category: 大阪の博物館、美術館、展覧会

thread: アート

janre: 学問・文化・芸術

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オハウセット  

前回の続き。
万博記念公園内の自然文化園を通っていくと国立民族学博物館が見えてきた。

自然文化園から見たみんぱく

ここで開催されている「特別展 夷酋列像(いしゅうれつぞう)」を観るのがこの日の目的である。

「夷酋列像」は1790年(寛政2)に描かれた12人のアイヌの首長たちの人物画である。
作者は蠣崎波響(かきざきはきょう)(1764~1826)。松前藩主の家に生まれ、後に同藩の家老となった画人である。
「夷酋列像」は時の天皇であった光格天皇や諸藩の大名たちの称賛を受け、数多くの模写を生んだ。
今回、蠣崎波響筆の原画と考えられているフランス・ブザンソン美術考古博物館所蔵本と国内各地の諸本が初めて一堂に会する。
(ブザンソンのものは4月19日まで展示。4月21日からは国立民族学博物館所蔵のものを全面展開して展示)

夷酋列像大立て看板2

1200時前に入館。
特別展は四章で構成されていた。

夷酋列像展入り口

「夷酋列像」は第一章の「夷酋列像の系譜」で展示されていた。
かなり広い展示室に入っていった。
壁面を赤くし、12人の首長(「イコリカヤニ」の絵を欠いているので正確には11人)が横一列に一望できた。
壮観である。

近寄って細部を観る。
かなり細かい。体毛の1本1本まで精緻に描かれていた。
衣服の赤色がよく映えている。展示室壁面を赤にしたのはこの衣服の色の印象が強かったからだろうか。
人が少なかったほの暗いこの部屋でしばし現実から逃避した。

第1章を見終えた後の3つの章はそれぞれ「夷酋列像」をめぐる「人」、「物」、「世界」と題してこの絵に影響を与えた、もしくは関連する物が展示されていた。
人物画やアイヌの民具、そして蝦夷に関する古文書等々。

1時間ほどで会場を出て、博物館内のレストランへ。
ここで「オハウセット」を食べようと思ったからだ。

オハウセットメニュー看板

「夷酋列像」展開催中の限定メニューで
・チェプオハウ(魚の煮込み汁)
・コロコニの煮物(フキの煮物)
・アマム(キビご飯)
3品1200円のランチセットである。

しかし売り切れで、仕方なくカレーライス950円を食べる。
「これなら帰宅途中に寄り道してどこかのファストフード店で食べれば良かったなあ。」と思いながら掻き込むようにして食った後、博物館を出て万博記念公園駅へ向かう。

太陽の塔背面201602

太陽の塔の後ろ姿が神々しく美しかった。

モノレール、地下鉄に乗り帰路についたが途中寄り道をした。

次回へ続く。
ヘイヘイ。

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thread: 美術館・博物館 展示めぐり。

janre: 学問・文化・芸術

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人類の進歩と調和  

前回の続き。
J1開幕戦の観客やショッピングモールの買い物客で混雑している大阪モノレール・万博記念公園駅に降り立った。
駅を出てスロープを下っていく。左手に「太陽の塔」が見える。

太陽の塔遠景20102

太陽の塔は芸術家の岡本太郎(1911~1996)がデザインした。1970年開催の万国博覧会におけるシンボル的存在である。
この駅に降り立つといつも必ず見入ってしまう。

ここへ来たのはJ1観戦や買い物のためではない。
太陽の塔を見に来たわけでもない。否、第一目的ではないが、太陽の塔を見るのも楽しみでやって来た。
太陽の塔を経由して目的地へ行こう。

買い物客等で賑わっているショッピングモールを横目に、中国自動車道を越える陸橋を渡っていく。
太陽の塔がある自然文化園窓口にて観覧券を購入。
しかし自然文化園のものではなく、国立民族学博物館のものを手に入れた。JAF会員割引で団体料金の350円を支払う。

そう、この日の目的地は国立民族学博物館である。
国立民族学博物館の観覧券を購入すると自然文化園の通り抜けは無料になる。

太陽の塔正面201602

入園すると真正面にどーんと太陽の塔がそびえている。
「芸術は爆発だ。」と言っている岡本太郎が出演していたCMでの名言を思い出す。
老若男女、国内外問わず記念写真を撮る観光客がかなりたくさんいた。腕を広げる者、腹に造られた顔をマネして顔をゆがめる者。
休日の平和なひとときを過ごしている。
「人類の進歩と調和」という万博のテーマがこのひとときに実現していたように思えた。

太陽の塔からしばらく歩いて行くと「お祭り広場」という広大な広場が見えてきた。
ここには鉄骨の建造物が残されている。
万博メイン会場である中央広場の大屋根の一部がここには保存されていた。
開催当時は世界最大規模の大屋根で総面積3万平方メートル。
その大屋根を突き破って、太陽の塔は建っていた。

万博大屋根201602

最近、NHK・Eテレの「知恵泉」という番組で万博での岡本太郎についての特集が組まれ放送された。
それによると、この大屋根を突き破って太陽の塔を建てる案に、万博の建築プロデューサーであった丹下健三(1913~2005)は猛反発した。
それはそうだろう。自分が設計した大屋根をこともあろうにぶち破る塔を許すはずがない。

両者一歩も譲らず、結局万博協会長であった石坂泰三の「これ(太陽の塔)さえあれば万博は成功したも同然」という鶴の一声で岡本太郎案が採用された。

丹下の力は当時絶大で太陽の塔を廃案にすることもできたが、それをしなかったのは太陽の塔の価値を認めていたかららしい。
太陽の塔が現在も建っているのは丹下健三のおかげかもしれない。

夷酋列像立て看板自然文化園201602

広場を過ぎると看板が立っていた。
国立民族学博物館で開催されているこの「夷酋列像」展観覧が本日の目的である。

次回へ続く。
ヘイヘイ。


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category: 大阪の博物館、美術館、展覧会

thread: 建築

janre: 学問・文化・芸術

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うしろ姿のしぐれてゆくか  

前回の続き。

あべのハルカスで開催されている「ムーミン展」へ行ってきた。

展示を見終わり、会場出口のすぐ外のグッズ売り場へ。
公式図録とグッズを買おうと思う。

IMGP0776.jpg

公式図録はトートバッグに入った20㎝×20㎝の正方形である。

グッズは「人生の師」であるスナフキンのものを探した。

IMGP0779.jpg

まずは耐熱プラスチック製マグカップ。

そして栞とステッカー。

IMGP0781.jpg

スナフキンを描いた挿絵の中でも特に好きなのはこの後ろ姿の絵である。

この哀愁がただようが、どこか飄然としたこの後ろ姿を見よ。
自分のように背中が丸まった疲れた中年オヤジの後ろ姿とは大違いだ。

この絵を見るといつも放浪の俳人、種田山頭火の句を思い出す。

うしろすがたのしぐれてゆくか

山頭火が句を詠んだ状況とスナフキンのこの後ろ姿の状況とは全く違うと思うが、
なんだか切ない気持ちになるという点では同じである。
久しぶりに山頭火の作品を読んでみようかな。

IMGP0788.jpg

かごを持って集中レジへ。
10人くらいの店員が受け付けていた。

自分の両隣のレジ受付から

「3万○○円でございます。」
「5万○○円いただきます。」

と信じられない金額が聞こえてきた。
ムーミン好きの女性の大人買いということか。

会場の外では丁度希望者先着30名の写真撮影会が行なわれていた。
ムーミン、スナフキン、ミイと一緒に記念撮影ができるという。
自分はギャラリーとしてこれを眺めていた。

IMGP0770.jpg

ムーミン、スナフキンはなんだかビミョー・・・
しかしミイ役の女性はかわいいと思った、チビじゃないけど。

この後、あべのハルカスの展望台へも行かず、そのまま帰宅した。

それじゃあヘイヘイ(フィンランド語で「バイバイ」という意味)。

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thread: アート・デザイン

janre: 学問・文化・芸術

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阿倍野まで師匠に会いに行く  

フィンランドの作家、トーベ・ヤンソン(2001年逝去)の生誕100周年の今年、
彼女の代表作であるムーミンシリーズの関連本が多く出版されている。
特集記事を組む雑誌も多かった。

そして「ムーミン展」が全国を巡回している。
今年最後のは大阪・阿倍野で現在開催中である(~12月25日)。
先日の公休日(平日)に行ってきた。

IMGP0768.jpg

JR天王寺駅に1000時頃降り立った。
そのすぐ駅前には日本一高いビルである「あべのハルカス」がそびえている。
その中にある近鉄百貨店本店8階、近鉄アート館へ行く。

20人ほどが当日券売り場で並んでいたが、すぐに入場できた。
平日の開場直後ということもあり思ったほど混雑はしていなかった。
来場者はやはり圧倒的に女性が多い。
男性もちらほらいたが、こちらはカップルがほとんどだった。
自分のような中年男性1人で来ている方はかなり少なかったが、
全くいなかったわけではないので「気恥ずかしさ」はあまり感じなかった。

展示は黒いペンで書いた原画がほとんどで
カラフルなイメージを持っている方やアニメ放映の可愛さを求めている方は戸惑うだろう。

しかし自分はこのシンプルな原画が好きである。
躍動感があり、寂寥感がただよう絵に見入ってしまった。
見ているだけで現実逃避ができる。
悩み事やストレスを抱えている方はもちろんだが
仕事や生活に疲れている中年男性やお父さん達にもオススメかもしれない。

IMGP0785.jpg

1時間弱ほどいただろうか。
出口のすぐ外のグッズ売り場へ。
公式図録とグッズを買おうと思う。
グッズは「人生の師」であるスナフキンのものを探した。

続く。

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thread: アート・デザイン

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「ボウズだからさ。」  

先日の公休日、大阪の天保山と谷町へ行ってきた。

まずは天保山。大阪文化館・天保山へ。
「機動戦士ガンダム展」が開催されているからだ。

外壁垂れ幕

「大阪文化館・天保山」と聞いて「?」と思われた方々は「旧サントリーミュージアム天保山」と言った方がわかりやすいかもしれない。
自分はサントリーミュージアム時代には何回か足を運んだことがあるが、大阪文化館になってからは初めてである。

開館直前の1000時前に最寄の地下鉄中央線大阪港駅に降り立った。
丸刈りのボウズ頭に日が照りつけ非常に熱い、暑い。

駅から10分程歩き到着、早速入館し会場入り口に行くが人が並んでいる。

内部垂れ幕1

内部垂れ幕2

係員が言うにはガンダムの母艦であるホワイトベースの疑似搭乗をすべての入場者に最初に体験してもらうとのこと。
先の入場者が体験している間、待たなければいけないらしい。
10分ほどで入場、そこでも5分くらい待たされたか。

ようやく搭乗疑似体験。ガンダムがシャアのザクと戦い帰艦できず、ホワイトベースとともに大気圏突入するシーンである。
うーん。こんなものかなあ・・・まあおもろかったと言っておく。

その後にやっと展示室へ。

原画やイラスト等多数展示されていて、見ているうちに何だか非常にせつなくなってきた。

自分が中学生の時にテレビ放映がされていたのだが、その時見て感じたせつなさを思い出して
その過去の思いと展示を見ている現在の思いが重なり合って少し涙が出そうになった。

1時間半ほど展示室にいただろうか。
その後トイレ行こうとしたら敵味方に分かれてしまった兄妹がここでは仲良く来館者を案内していた。

シャア

(シャアだから赤というのはトイレの表示としてやっぱりまずいのだろう、男性用だから青になっている)

セイラ

退館後、大阪港駅前まで戻り飯を食い、再び地下鉄中央線に乗った。
行先は谷町四丁目駅。
ここで下車した後、大阪古書会館へ向かった。
古書即売会があるからだ。

次回に続く。

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