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カテゴリー「2014伊勢ツーリング」の記事一覧

地雷を避けながら50周年を祝う  

前回の続き。

宿を後にし、内宮方面へ再び走って伊勢志摩スカイラインの入口に至る。
料金所付近に幟が林立しており、そこには「伊勢志摩スカイライン50周年」の文字が書かれていた。

通行料金880円を払うと、領収書とともに開業50周年記念の絵ハガキの交換券も手渡される。
スカイライン中ほどにある朝熊山展望台の売店で交換できるらしい。

以前は原付も走れるとツーリングマップルには書かれていたが、今年のものを見ると「不可」となっている。
なぜ原付を走行不可にするのだろうか。高速で走れる道路でもあるまいし。
通行料金は以前は自動二輪と同じ価格であったから収支的な問題ではないのだろう。
原付に対する偏見を感じてしまう。

とにかく走る。

IMGP0457.jpg

伊勢湾、太平洋に浮かぶ島々を見ながらコーナーが続く道路を走る。
気持ちいいが、たまに道路上に毬栗が落ちており、それを避けたりしなければならない。
それだけ自然が残っている恵みの森なのであろう。
コーナー上でなければ拾って家に持って帰っているかもしれない。

朝熊山展望台で休憩。4種類の絵ハガキの中からレトロなデザインのものを選ぶ。
ここでは50周年記念の写真展も地味に行なわれていた。

IMGP0462.jpg

その後鳥羽方面の出口から鳥羽市街を通りパールロード(県道128号線)を走行する。
この道は特に印象には残っていない。走ること自体はそれなりに楽しめたのだが。
これは人それぞれの好みにもよるだろう。

1100時頃に道の駅で伊勢うどんを食い、家路についた。

伊勢志摩スカイライン

途中、新古書店を見つけ入ってみたが収穫は無し。
自宅へのほぼ中間地点にある道の駅に立ち寄り、お茶のソフトクリームを食した以外は特に何も無い地味な帰路であった。


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征四郎と三四郎  

前回の続き。

伊勢の地ビール「神都ビール」を飲み、煙草を吸いながら梨木香歩の小説「家守奇譚」を読む。

主人公は売れない作家、綿貫征四郎である。
亡き友人の父から引っ越すから空いた家に住んで窓の開け閉め等の守りをしてくれないか頼まれた。
幾何かの謝礼も支払うと言われたので渡りに船とばかりにこの家に住むこととなった。
そして亡き友人との幻想的な再会をきっかけに色々と怪異な現象に遭遇していく。

家守奇譚と神都ビール

自分は旅に持っていく本はカバーを外し、読み終えたら捨てていく。
荷物を少しでも減らすという目的があるのだが、たまに持って帰る本もある。
手元に残しておきたいと思った本はどこでも買える本でも不便を承知で持って帰っている。
それ自体が旅の記念になるからだ。

この「家守奇譚」はそうであった。
カバーは捨ててしまったが家に持って帰っている。

自分にとってのこの小説の魅力は主人公の設定にあるかもしれない。
貧乏で社会にうまく適応できなさそうなところが自分と似ていて共感してしまう。
そして現実離れした物語がビールの酔いと眠気で自分が主人公になって疑似体験しているような感覚があった。

40ページほど読み床に就いた。

翌朝0600時に起床しバイキング朝食をホテルのレストランで摂る。
その後無料配布の朝日新聞を部屋に持って帰り読もうとしたら1面に目を見張る見出しがあった。

『「106年ぶり 再連載スタート」
夏目漱石「三四郎」の106年ぶりの再連載が本日始まりました。』

えっ!!ほんまかいな。

朝日新聞三四郎第1回

自分は毎日新聞購読者で全然わからないが朝日新聞では再連載の事情説明や告知はあったのだろう。
しかし何故今になって夏目漱石の連載小説・・・???。

タイトルカットや名取春仙による挿絵は当時のものらしい。
最近何かと話題を提供してくれる朝日新聞である。

0830時頃にホテルを出発した。伊勢志摩スカイラインへ走りに行く。

続く。

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アイスランドは緑の国、グリーンランドは氷の国  

前回からの続き。

宿泊するビジネスホテルへ向かう途中、新古書店を見つけてしまい入ってしまった。

まずは雑誌コーナーへ行き「オートキャンパー」誌のバックナンバー108円モノがないかチェックする。
自分は野宿ライダー寺崎勉の連載記事「寄り道迷い道」を集めているので欠けている号のリストは常に持っている。
しかしこの店には無かったので、本の棚を見ていった。

そして購入したのはこの1冊。

エリック・ワイナー 世界しあわせ紀行 早川書房 2013年 第4刷 1200円

世界しあわせ紀行

著者はジャーナリストで戦争や飢餓を取材するうちにうんざりして、人々が幸せに暮らす国を探して旅に出た。
訪れたのはオランダ、スイス、ブータン、カタール、アイスランド、モルドバ、タイ、イギリス、インド、アメリカの10か国である。

この中で以前から訪れたいと思っている国がある。北大西洋に浮かぶ島国、アイスランドである。
人があまりいない荒涼とした大地をオートバイで走ってみたいと思っているのだ。寒そうではあるが。

そしてこのアイスランド出身のボーカリスト、ビョークのことが頭を過ぎった。
この国に以前から関心があったからデビュー直後のシュガーキューブスをリアルタイムで聴くことができ、
シュガーキューブスのボーカルを担当していた彼女の歌声の魅力に取りつかれてしまった。

その彼女の曲「All Is Full Of Love」を頭の中で奏でながら店を出て宿へ再び向かう。

途中スーパーマーケットに立ち寄り晩飯、ビール、つまみ類を購入する。
天気予報では夜に一時雨が降るらしいので出歩かず部屋でゆっくりしようと思ったからだ。

食事、入浴をすませ持ってきた文庫本を読み始めた。

梨木香歩の小説である。

続く。

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thread: この本買いました

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鳥居をトカトントンと建て替える  

前回からの続き。

松浦武四郎記念館から30分強で豊受大神宮(外宮)に着く。
早速参拝する。祭神は衣食住の神、豊受大御神で昨年の式年遷宮で社殿が新しくなっていた。
特に願い事をすることもなくただ頭を下げてきた。

外宮3

腹は減っているが、外宮周囲にめぼしい食いもの屋が見当たらなかったので皇大神宮(内宮)へ行く。
内宮の門前町、おはらい町で何か食おう。できれば伊勢うどんとか、デザートに赤福餅もいいなあ。

10分ほどで内宮前の駐輪場に到着。
そのすぐ前にある神域へと架かる宇治橋前に参拝客で人だかりがしている。
新しい鳥居に建て替えられている最中であった。
これも20年に1度のことらしいのでたまたま見ることができとても幸運だった。

宇治橋鳥居2

この日宿泊したビジネスホテルで無料配布されていた朝日新聞三重版にこの記事が載っていた。

それによると9月29日から工事が始まり、10月3日に完成式があるらしい。
新しい鳥居は昨年の式年遷宮で取り壊された内宮・外宮の旧正殿の棟持柱(むなもちばしら)を利用している。
撤去された鳥居は「関の追分」(三重県亀山市)と「七里の渡し跡」(三重県桑名市)の鳥居として使われる。

宇治橋鳥居1

先に参拝をすませてから食事にすることにした。
祭神は天照大御神でここでも特に願い事もせず頭だけ下げた。

内宮2

その後、おはらい町へ行くが両脇の食いもの屋、土産物屋を見ているうちに赤福本店前まで来てしまった。
食前スイーツとして一盆の赤福餅を食べることにする。お茶と餅3個で290円である。

赤福看板

自分は赤福餅が大好物で食べたい時は近鉄電車の駅で買う。関西と伊勢を結ぶ路線がある近鉄のターミナル駅では売っている。

食べ終わってお茶のお代わりをもらい、店のすぐ下を流れる五十鈴川を眺めていると満腹してしまい
結局昼食はこの餅3個になってしまった。

赤福一盆

この後土産物を買い、少し早いがこの日の宿へ行くことにする。
再びオートバイにまたがり、セルフで安いガソリンスタンドがないか行きがてら探していると
道路脇に新古書店を見つけてしまいフラフラと入ってしまった。

続く。

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category: 2014伊勢ツーリング

thread: 雑記

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北海道人  

前回からの続き。

正午前に三重県松阪市にある松浦武四郎記念館に着いた。
早速入館料200円(JAF会員割引)を払い、展示室へ。

松浦武四郎記念館外観

松浦武四郎(1818~1888)は三重県松阪生まれの旅行家、探検家、作家、出版者、学者であり、
蝦夷地を「北海道」と命名したその人である。

16歳に家出同然の旅に出て(この時は江戸で見つかり連れ戻された)、その後も全国各地を巡った。
22歳の時に長崎で出家したが、ロシア南下の危機を知り還俗。蝦夷地に渡ることを決意する。

1845年、28歳の時に初めて蝦夷地へ渡り1958年までの間に6回の蝦夷地探査を行なった。
その後これらの体験をもとにした本を出版することとなる。

1968年の明治維新に政府の役人になった武四郎は北海道の名称、郡名をアイヌ語の地名に基づいて提案した。
アイヌ語の「カイ」(この土地で生まれたものの意)をもとに
「北のアイヌ民族が暮らす大地」という思いを込めた「北加伊道」から「北海道」の名が誕生した。

自分は2011年夏のオートバイツーリングで北海道音威子府(おといねっぷ)村にある「北海道命名之地」碑を訪れている。
天塩川すぐ近くの森の中に建つこの碑の周囲は本当に何もない。
地図には載っているが観光地とは程遠いこの場所はとても静かだった記憶が残っている。

北海道命名之地碑

1870年、武四郎は53歳で職を辞し全国各地を旅する。

自宅に畳一畳の書斎を作りその翌年の1888年71歳で亡くなった。

記念館では武四郎の生涯に関するビデオ上映や著作物、各地を旅した際の収集物の展示を行なっている。

見て思ったのは彼が描く絵が非常に上手く味わい深いものであるということだ。
当時「武四郎もの」と呼ばれ好評を博したのは文章だけでなく絵の味わい深さがあったからでもあろう。

そして展示品の中には一畳の書斎を実物大で写真再現したものもあった。
モノが無いと一畳というのは思っていたよりは広いと感じて少々驚いた。
書斎や寝るためのものと考えればこれで充分かもしれないと思うが、
モノが周りにあふれている自分がこの境地に至る時は来るだろうか。

この一畳の書斎は現存している。東京都三鷹市にある国際基督教大学構内に移設されているらしい。
これに関する本を自分は持っていて読んでいるので機会があれば記事でも紹介したいし見に行きたい。

松浦武四郎記念館パンフレット・券・一筆箋

館内に1時間弱いただろうか。一筆箋を買って退出。
次の目的地は伊勢神宮である。腹が減った。昼食はその近辺で取ろう。

続く。


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category: 2014伊勢ツーリング

thread: 日本史

janre: 本・雑誌

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ライダーのバイブル  

今年の夏は天候不順、そしてその影響か妙に引きこもりたくなる気分でオートバイにあまり乗っていない。
盆休みは結局全然乗らず、それ以降も近所への買い物がてら1時間ほど乗ったきりである。
あまり引きこもって本ばかり読んでいると鬱々とした気分になってきそうなので1泊2日でツーリングに行くことにした。

行先は大山、蒜山(鳥取、岡山)か伊勢志摩か迷ったが、結局伊勢志摩に決め、先日の公休日に行ってきた。

目的地は3か所。

・松浦武四郎記念館
・伊勢神宮の外宮、内宮
・伊勢志摩スカイライン、パールロード

伊勢近郊のビジネスホテルを予約した以外は特に予備知識を仕入れたりガイドブックを読んだりする事前準備もせず
持参した地図だけを頼りに走ってきた。ルートも行き当たりばったりだ。

持参した地図は「ツーリングマップルR関西2014年版」である。

「ツーリングマップル」は地図出版の大手、昭文社が発行しているオートバイでのツーリングに使用することを主目的とした道路地図帳で
「ツーリングマップル通常版」と自分が愛用している「ツーリングマップルR版」の2種類がある。

ツーリングマップルR関西2014

◎ツーリングマップル通常版

「ツーリングマップル通常版」は持ち運びやすいようにA5サイズで、折り返して使えるような製本となっている。
製本様式は、かつてはリング綴じだったが、現在は「PUR製本」と呼ばれる強くて柔軟な糊付け製本に変更されている。
縮尺は14万分の1(北海道版は20万分の1)を基本とし、主要都市等は5万分の1の縮尺で掲載されている。
綴じ込みの全体マップは、耐水仕様(オーパー紙)となっている。
「北海道」、「東北」、「関東甲信越」、「中部北陸」、「関西」、「中国・四国」、「九州沖縄」の7巻が発行されている。

◎ツーリングマップルR版

「ツーリングマップルR版」は構成と各巻の記載内容は「ツーリングマップル通常版」と同様であるが、
一回り大きなB5サイズで、雨に濡れてもページが破れたり貼り付いたりしない。
これは耐水性の「オーパー」と呼ばれるパルプと樹脂の合成紙を用いている。
いや、「用いていた」と書くべきかもしれない。
今年、3年ぶりに購入したら紙の質が違うような気がする。もしかしたら普通の紙に変更したのかもしれない。
製本様式はリング綴じで2007年から毎年発行されている。版のサイズ拡大に伴って、縮尺が12万分の1(北海道版は17万分の1)になっている。

内容は高速道路や有料道路などにおける二輪通行料金や、二輪通行禁止区間といったライダーにとって必要な道路情報だけでなく、
眺望の良いツーリングコースや名物の食べ物、ライダーハウスをはじめとする安価な宿泊施設、温泉、林道などの情報が掲載されている。
まさにライダーのバイブルである。
多分オートバイでツーリングに行く人は100人のうち99人は持っているだろう。
自分は未だかつて持っていないライダーに会ったことがない。

そしてオートバイライダーだけでなく自転車ライダーや四駆の自動車で林道を走る人も結構重宝しているらしい。
携帯性に優れていたり、林道の情報が詳しく載っているからだろう。

自分は日常生活でもニュース等で出てきた土地を調べるときは見ているし、
そこから頭の中でその土地をツーリングする妄想を働かせて楽しんでいる。

さてそろそろツーリングに出発しよう。
最初の目的地は松阪市にある松浦武四郎記念館である。

続く。

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